洗濯機のお手入れ、していますか?
こちらの記事では、洗濯機の掃除がなぜ必要なのか、SNSでも度々話題になる重曹を使った洗濯機掃除のメリットとデメリット、実践方法、さらにはプロに任せた方が良いケースについての解説しています。
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洗濯機の掃除、なぜ必要?
■洗濯機の掃除が必要な理由
洗濯機内部の状態は、衣類の衛生状態に直結します。不衛生な洗濯機をそのまま使っていると、洗濯物に臭いや汚れが付着してしまい、アレルギーや皮膚炎の原因になることもあります。また、洗濯機内部の汚れや詰まりは洗濯機自体の機能低下や故障の原因にもなるため、定期的な清掃をおすすめします。
■汚れが発生するメカニズムとは?
洗濯物についている皮脂や汚れ、洗剤の残留物である石鹸カスが洗濯機内部に蓄積し、湿度の高い洗濯機内部ではカビやバクテリアにとって格好の住処になりやすいのです。
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1.洗濯機に潜む敵、カビの正体
■洗濯機のカビが発生する原因
カビの主な原因は、洗濯機内部の湿度と汚れの蓄積です。洗濯槽の周辺やゴムパッキンの裏側、排水経路など、乾燥しにくい場所は特に注意が必要です。
■カビの影響とは?
カビは不快な臭いの原因となるだけでなく、健康リスクをもたらします。カビの胞子が衣類に付着し、それを身につけることでアレルギー反応を引き起こすこともあります。
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2.洗濯機を重曹で掃除するメリット・デメリット
■メリット:重曹は環境と人に優しい
重曹は自然由来の安全な成分であり、環境にも人体にも優しく、それでいてアルカリ性なので汚れを落としつつ、消臭効果も期待できます。
■デメリット:洗浄力がそこまで強くない。すすぎ残りは詰まりのモト。
重曹のphは、洗剤の中でも弱めのアルカリ性なので頑固な汚れや深刻なカビには効果が薄い側面もあります。また、重曹のすすぎ残りがあると排水経路に詰まってしまい排水不良の原因になることもあるので、重曹を使用したあとはしっかり洗い流すことが重要です。
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3.重曹を活用した洗濯機洗浄の方法
~実際に重曹を使って洗濯機を洗浄するやり方を紹介~
1.洗浄前の準備:必要な物と事前準備
約200gの重曹と1リットルの温水を用意。まず始めに、洗濯機の電源をオフにし、ドラム内に洗濯物が残っていないことを確認しましょう。
2.洗浄方法:具体的な流れ
洗浄を開始するには、まず重曹を洗濯槽の底に均等に散布してください。次に、洗濯機に温水を注ぎ(機種によっては温水設定を選択できます。)、通常の洗濯モードを開始します。これにより、重曹が温水と混ざり合い、洗濯槽内部の汚れや臭いの原因となるバクテリアを分解します。洗濯モードが完了した後、1~2回のすすぎを行うことをお勧めします。これにより、重曹と汚れ残りを最大限防ぐことができます。
3.洗浄後の仕上げとメンテナンス
洗濯機内部の洗浄が完了したら、ドアを開放して内部を自然乾燥させましょう(乾燥機能がある場合は1時間乾燥運転をするのがおすすめ)。洗濯機内部の湿度を減らし、カビや不快な臭いの発生を防ぐのにとても重要です。また、定期的な重曹洗浄とあわせて、洗濯機のゴムパッキンやフィルターのお手入れも行い、必要に応じて交換を行うことで、洗濯機を清潔な状態に保つことができます。
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4.頑固な汚れには重曹だけでは限界がある
■頑固な汚れに重曹は洗浄力不足?
頑固な汚れやカビは、重曹では取り除けないケースが多いです。その場合は、過炭酸ナトリウムや洗濯機専用の洗浄剤を使用しましょう。また、洗濯機内部に固着した汚れは、洗濯機分解をしないと取れないので、2~3年に1回は洗濯機クリーニング業者に分解洗浄を依頼することをおすすめ(←ご依頼はコチラ)します。
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5.日常のメンテナンス
■日常でできる洗濯機掃除の頻度
1ヶ月の間に付着する皮脂汚れやカビ汚れは、重曹でも十分効果があります。そのため、月に1回は重曹などを使って前述で紹介した方法で洗濯機内部を洗浄しましょう。
■日常の中で気をつけたい点
洗濯後は洗濯機のドアを開けて乾燥(乾燥機能がついている場合は乾燥運転)させ、定期的にゴムパッキンをティッシュなどで優しく拭き取り、洗剤の適量を守るようにしましょう。
ゴムパッキンを触る際は尖ったものを使ったり力強く擦ったりすると、ゴムパッキンが破れて穴が開いてしまうこともあるので注意しましょう。また、洗剤の入れすぎも余分な石鹸カスの原因になるため厳禁です。
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<まとめ>
・重曹は洗濯機の日常的な清掃には安全で効果的
・頑固な汚れには過炭酸ナトリウムや洗濯機用の洗浄剤を使うのもオススメ
・2~3年に1回は洗濯機の分解洗浄をプロに依頼
・日々の小さな心掛けと定期的な掃除が、長期的に洗濯機を清潔に保つ秘訣